2019年 エクセレンス合格率が発表

2019年のエクセレンス資格試験の受験者数と合格者数が、日本ソムリエ協会から発表がありました。

①ソムリエ・エクセレンスは、269名が受験し22名が合格、合格率8.2%と昨年の合格率8.5%をわずかに下回る大変厳しいものになりました。

②ワインエキスパート・エクセレンスは、116名が受験し32名が合格、合格率27.6%と昨年の合格率17.9%に対して10%もアップしました。これは、2次3次試験において1次試験通過者全員が最終合格していることによるものだと推察できます。

2次3次試験は、昨年の出題傾向と全く同じでしたので、受験生の対策がしっかりと出来たためと思われます。

しかし、ソムリエ・エクセレンスの2次3次合格者は、1次通過者から大分少なくなっていますので、ソムリエ・エクセレンス受験者にとっては、2次テイスティング、3次実技の対策が非常に重要になっていると思います。

日本ソムリエ協会は、「2013年にはその資格試験制度の基盤をさらに強固な形に致したく、従来の資格試験との整合性を勘案し、シニア試験には上位資格としての位置づけを明確にし、認定バッジもリニューアルした経緯があり、2013年度以降に認定された方のシニア呼称を「エクセレンス呼称」に変更させていただくことといたし、エクセレンス呼称の認定証、認定カード、認定バッジ一式を2月5日に発送する」と発表しました。

下記の表でも、2013年以降のシニア呼称資格試験の合格率が低下し、難関なもとなっています。さらに、ソムリエ・エクセレンスは、2016、2017年と合格率10%台、2018、2019年は8%台と超難関になっています。

ワインエキスパート・エクセレンスは、2018年以降、合格率が非常に厳しいものとなっています。

2020年の試験も、1次は全問記述でほぼ原語回答、2次3次は2019年の傾向を継続するものと思われます。

ただし、2020年度は、ソムリエ協会の技術研究部(試験作成部署)の体制が変更になるとの情報もあり、技術研究部主催の1~2月のブラッシュアップ・セミナー、5~7月のフォローアップ・セミナーの内容が非常に重要になってきます。


ソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパートエクセレンス合格に向けて

日本ソムリエ協会のワイン呼称資格の最上位資格として2019年より出来た「ソムリエ・エクセレンス」「ワインエキスパート・エクセレンス」。 コンクール並みの難易度になりました。この試験の講師として多数の合格者を輩出し、自らもエクセレンスの両方の資格を持つに至った経験、試験合格のポイントをここで分析していきます。