2018~2020年度のエクセレンス筆記問題を分析

1、「筆記」試験の傾向分析

(1)2019年から「筆記」問題は非公開となりました。

(2)2019年、2020年の受験者の記憶をまとめ、試験問題を再現しており、出題傾向を分析 

  しています。

(3)筆記試験問題の特徴

 ①2018年から全問記述問題になりました。問題数は80問で変化ありませんが、2019年から 

 「サブリージョン(10個)を全て記載」、2020年から説明させる問題が現れ、記述量が増え

 ています。

 ②原語での記述問題が増加しました。

  2017年10問→2018年30問→2019年42問、2020年43問

  説明を求められる問題 2019年10問、2020年8問

(4)内容の分析

 ①フォローアップセミナー(FU)で教本に掲載していない問題もいくつかありました。ま

  た、FUの内容で教本にも掲載している内容が2019年

  は多数でしたが、2020年は減りました。

 ②これは、2019年のFUでは多数の国(25国)に触れられましたが、2020年国数が絞られた

  (12国)ことが要因であると考えられます。

 ③サブリージョンを全て記せ、〇〇について説明せよ、とかコンクール的問題が増えてき

  ています。

 ④一般呼称で出される基本問題はほとんど無く、FUで取り上げられる水準の問題であり、

  FUで取り上げられた内容とその周辺の教本箇所をFU内容水準で読み込んでいくことが必

  要です。

 ⑤教本の追記・変更箇所の出題が多い傾向があります。

 ⑥ほぼ原語回答が求められ、徹底的に書いて覚える重要性が増しています。

2、2020年エクセレンス資格試験に向けた効率的な準備について(アカデミー・デュ・ヴァン大友講師の講座)

(1)出題者である日本ソムリエ協会技術研究部の問題意識・注目点が重要「フォローアップ

    セミナー」の内容が最重要になります。このセミナーで強調された内容を中心に、事前配 

    布されない当日上映パワポも含めて徹底的に理解することが最重要です。

  ※2019年は当日スライドが公開されましたが、2020年は公開無しです。

 ①今年もコロナの影響でオンライン開催になります。オンラインといっても日時ピンポイ

      ントの開催ですので、仕事を休む必要があります。

 ②本講座では、フォローアップセミナーの内容を別途冊子を作製し完全解説します。この

       冊子の重要ポイントを完全暗記にもっていきます。

(2)教本からの出題は、一般呼称資格で問われる王道問題は無く、上位資格として知ってお

  くべき内容が問われます。フォローアップセミナーで触られた箇所やその周辺情報は当

  然のこと、前年からの変更箇所が特に出題されやすいです。ただし、2020年はメドック   

  格付けシャトーの問題も出題され、教本のみからの出題もみられました。

  教本内容は4~6月の授業期間で変更箇所中心に1巡、フォローアップセミナーの7、8月の

  暗記時に2巡、次の千本ノックで3巡・4巡し、教本重要ポイントの完全暗記にもっていき

  ます。

(3)「筆記」試験に向けた記憶の定着のために、8月・9月は模擬問題・千本ノックの解説を

  毎回の授業で行ないます。自分の記憶の欠如部分の発見、記憶の再確認を行い、完璧な

  記憶に仕上げます。

  並行してこの時期には原語記載の練習を徹底的に行ないます。

ソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパートエクセレンス合格に向けて

日本ソムリエ協会のワイン呼称資格の最上位資格として2019年より出来た「ソムリエ・エクセレンス」「ワインエキスパート・エクセレンス」。 コンクール並みの難易度になりました。この試験の講師として多数の合格者を輩出し、自らもエクセレンスの両方の資格を持つに至った経験、試験合格のポイントをここで分析していきます。